日本人女性も被害 OLや学生狙う「人身売買」卑劣な手口

2014年7月6日
 
d695dc57b0b3a0d7f41837b3a3988c4a20140705235604267

先日、23歳のフィリピン人女性を「愛人」にしようと150万円で買い受けた川崎市の66歳の男と、売り渡したブローカー夫婦が警視庁に再逮捕された。わいせつ目的での人身売買摘発は全国初だ。

今や“被害者”は外国人女性に限らない。日本は米国務省から、先進国で最低ランクの「人身取引根絶の最低基準を満たさない国」と位置づけされている。日本人をターゲットにした人身売買も増えている。被害者支援をしているNPO「ライトハウス」によれば、日本人の相談件数は、年間150件に上るという。

「ある20代前半のアルバイト女性の例です。昼間、都内の繁華街で、モデル事務所のスカウトという男に近くの事務所に連れて行かれ、アンケートを書かされた。後日、『超有名モデルの撮影があるから見に来て』と言われ、車で連れて行かれたのが、AV撮影の現場。帰ろうとしたら窓のない個室に閉じ込められ、『出演する気になったらドアを開けて出てきて』と監禁されたのです。怖くなって最終的に出演してしまったそうです」(同担当者)

街角でテレビ取材と偽り、連れ込んだ雑居ビルで監禁というケースもあるそうだ。

狙われるのは、10代後半〜20代前半の女子大生やOL。原宿、渋谷、池袋などを歩いていて声を掛けられ、そこからセックス産業に“売られて”いくという。

犯罪ジャーナリストの田代篤氏はこう言う。

「プチ家出して路上で援交している女子中高生も狙われている。『警察に言わないから、俺に管理させろ』と脅され、気づいたら売春から抜け出せなくなったというケースもある。『キメセクしてみませんか』というネット上の呼びかけに、興味本位で引っかかった若い女のコがシャブ漬けにされ、フーゾクに沈められるケースも少なくない」

田代氏によれば、ホストにはまって巨額の借金を背負い、ロリコンデリヘルなどで働かされる。揚げ句の果てに、関西地方にある有名な“売春島”に売られ、数年間も働かされる若い女性もいるそうだ。ブローカーに恥ずかしい写真などの弱みを握られ、暴力で脅され、女性は逃げ出せないらしい。

すべて同じ日本人がやっていることだ。人身売買なんて海の向こうの話なんてのは、幻想にすぎない。前出の田代氏がこう続ける。

「最近は娘を売る親も増えてきています。無職や借金苦の親が、まだ10代前半の娘にTバックなどを着せたビデオを叩き売る。この手の動画は、ロリコン需要が高い。秋葉原では8歳の“アイドル”の撮影会がウケているくらいで、ジュニアアイドルと称したエロDVDが飛ぶように売れています」

人身売買組織に誘拐された10代の娘を父親が助け出す「96時間」という映画があったが、映画のように簡単に助け出せるわけもない。

参照元 : 日刊ゲンダイ

【関連記事】
23歳のフィリピン人女性を150万円で人身売買したり、観光ビザで入国させ自宅で売春

不法滞在のフィリピン人女性に暴行し、人身売買を繰り返していた疑いで4人逮捕

【韓国】女性が売春を目的とした「人身売買」アプリ登場で社会問題化の兆し

韓国はK-POPという名のもとに、女性芸能人たちに性売春させるため輸出していた?

南米コロンビアで自分の娘12人に売春を強要し、はるかに年上の男たちに「処女」を売った疑いで母親逮捕

【尼崎・中3男子“性的虐待”】起訴された43歳の女が少女ら4人に売春強要の疑い

家出中の少女に「家に住むには援交しろ」と売春を強要 住宅に住ませたうえ、約3カ月間で200人の男性客に売春させていたとしてラーメン店経営者の男ら5人逮捕