赤ちゃんのウンチから作ったソーセージが「体にもいいし、美味しい!」と話題 / 微生物「プロバイオティクス」に秘められたパワー
 
article-2562973-1BA411B100000578-211_634x374

尿を飲んだり冷水を浴びたり、今まで様々な過激な健康法が紹介されてきたが、それを上回るものが登場した! 何と「赤ちゃんの便から採取した微生物を発酵させて作ったソーセージ」が健康に良いと話題になっているのだ。いくら健康に良いと言われても、あなたは食べてみる気になるだろうか?

・赤ちゃんのウンチから作ったソーセージ
赤ちゃんのウンチに含まれる微生物からソーセージを作ったのは、スペインのカタルーニャ州農業食品研究所の研究チームだ。

科学者によると、赤ちゃんのウンチは、体に好作用をもたらす「プロバイオティクス」の宝庫なのだという。プロバイオティクスは、腸内細菌のバランスを整え、腸内の異常を改善する生きた微生物である。

プロバイオティクスの代表菌は乳酸菌とビフィズス菌で、これらを含んだソーセージは健康食になり得るというのだ。ちなみにペパロニやサラミなどの発酵ソーセージは、製造過程で乳酸菌を発酵させて作られる。

・“体に良くて美味しい” と一石二鳥の食品
まず彼らは、生後0〜6カ月の乳児のウンチからプロバイオティクスを培養し、チョリソに似た発酵ソーセージを作った。そして、市販されているプロバイオティクスを使用したソーセージも作り比較した結果、腸に好作用をもたらすプロバイオティクスをより多く含んでいるのは、赤ちゃんのウンチから作った物だった。しかも味の方もお墨付きとのことで、“体に良くて美味しい” と一石二鳥の食品なのである。

・プロバイオティクスに秘められたパワー
そして腸内細菌は、我々の健康において重要な役割を果たしていることも明らかになっている。腸内細菌には善玉菌と悪玉菌が存在し、双方の割合のバランスが崩れると、糖尿病を悪化させたり癌(がん)や炎症性腸疾患の原因になる場合もあるという。まさに腸内細菌のバランスを整えるプロバイオティクスが、長寿への鍵を握っているのである。

プロバイオティクスについては全てが解明されている訳ではないが、消化を助けたり、下痢や食品アレルギーの症状を抑えることが知られている。また脳にも好影響を与えることが分かっており、不安障害や精神疾患、自閉症、アスペルガー症候群の症状を改善する働きもあると言われているのだ。

そういえば、牛糞からバニラの香り成分「バニリン」を抽出して、ソフトクリームを作った研究者がいたのを思い出した。排泄物から新しい物を生み出すとは、まさに突極のリサイクルと言えるだろう。

参照元:
YouTube
Mail Online(英語)
執筆:Nekolas
ロケットニュース24

article-2562973-1BA40AE400000578-726_634x486

article-2562973-1BA40FB200000578-238_634x356

▼赤ちゃんのウンチから作ったソーセージについてのニュース動画はこちら