世界初の「大麻大学」が話題 / 極上の大麻を作るための授業内容が充実

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アメリカではコロラド州とワシントン州で嗜好用大麻が解禁され、大麻ビジネスへの期待がますます高まっている。そんななか、数年前に秘かに開校されていた世界初の「大麻大学」が、今大きな注目を集めているのである。この大学で、一体どんなことが学べるのか紹介したい。

・大学名はオークステルダム
世界初となる大麻大学「オークステルダム」は、2007年に米カリフォルニア州で開校された。大学が所在するオークランド市と、マリファナ解放区があるオランダのアムステルダム市の両市の名を掛け合わせて命名された。

同校はすでに1万5000人の卒業生を輩出し、今年だけで20億ドル(約2000億円)の総売上高が期待される大麻ビジネスについて学んでいる。まず第一に生徒たちは、「我々は栽培者であり売人ではない」と諭され、大麻ビジネスに関する法律、園芸、電子工学などの修得に励んでいる。

生徒の一人は、「大麻栽培がこんなに大変だとは思わなかった。室内で大麻の株を育てるには、水分やライトの照射加減など様々な知識と技術が必要なんだ。有害な化学肥料や殺虫剤の使用を避けたり、他の作物を育てるのと変わりないんだ」と、修学の厳しさを語った。

・当局が大学を捜査
カリフォルニア州では、州法において医療用大麻の所持は合法だが、連邦法では違法である。そのため2012年4月、連邦法に反するとの理由で大学に当局の捜査が入り、大麻株や栽培装置が押収される事件が起こった。

・勢いを盛り返したオークステルダム
この件で起訴こそされなかったものの生徒数が減少し、大学は規模の縮小を余儀なくされた。しかし現在では入学者数が急増し、キャンセル待ちの状態だという。現地点で、医療用大麻の使用が20州で認められていることもあり、オークステルダム大学の未来は明るくなりそうだ。

大麻は植物なので他の農作物と同じく、質の良い物を作るにはそれなりの苦労が伴うだろう。これから先、アメリカでの大麻に関する法律や状況がどう変化を遂げるのか、実に興味深いところだ。

執筆:Nekolas