10歳少女を自爆テロ未遂で拘束 アフガニスタン

2014.01.08 Wed posted at 10:55 JST

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(CNN) アフガニスタン南部ヘルマンド州で自爆テロ未遂事件があり、10歳の少女が拘束された。当局によると、少女は調べに対し、警察署に対して自爆テロを試みるよう強要されたと話しているという。

内務省によると、少女の兄はイスラム武装勢力タリバーンの司令官で、この兄と友人が少女に自爆テロを試みるよう強要。警察署近くの川に連れて行って爆弾を仕込んだベストや着替えを渡し、川を渡ったら朝まで待って警官がパトロールの準備をしているところを狙うよう指示したとされる。

しかし川を渡ろうとした少女が水の冷たさに悲鳴を上げたため、これを聞きつけた警官が駆けつけて少女を保護した。兄は爆弾ベストを持って逃走したという。

少女が報道陣に語った内容には多少の食い違いがあり、事件についての情報は錯綜(さくそう)しているが、幼い少女が拘束されたという事実は大きな衝撃を与えた。

カルザイ大統領は声明で「国家の未来を担う子どもたちは保護され、教育を受けさせるべき存在だ」「自爆テロの道具として使われることがあってはならない」と強調している。

少女は現在、政府の保護下にあり、普通の子どもとして生活させるよう約束させたうえで保護者の元に返す予定だという。 アフガニスタンではこれまでにも自爆テロ犯にされそうになった子どもが多数拘束されている。警察は昨年、6〜11歳の子ども41人の未遂事件を食い止めた。

参照元 : CNN.CO.JP

http://www.cnn.co.jp/world/35042223.html