エクアドルで邦人夫婦が銃撃、“流し”のタクシーの車内で

2014年1月04日15:39
 
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南米のエクアドルで新婚旅行中の日本人夫妻が銃撃され、夫が死亡した事件です。現地の警察は「2人がタクシーの車内で撃たれた」として、このタクシーの運転手が事件に関わった可能性があるとみて捜査しています。

この事件は先月28日深夜、エクアドルの最大都市グアヤキルで、日本人の男女が何者かに銃で撃たれ、28歳の男性が死亡、27歳の女性が重傷を負ったものです。

エクアドル内務省によりますと、2人は夫婦で、新婚旅行中だったということです。

地元メディアによりますと、2人は、レストランで夕食を終えた後、いわゆる『流し』のタクシーでホテルに戻ろうとしたところ、車内で襲われたとみられ、警察は、このタクシーの運転手が犯行に関わった疑いもあるとみて捜査しています。

また、警察は、少なくとも8人が犯行に関わった可能性があるとしています。

「我々は犯人を見つけるまで追跡する」(エクアドル セラノ内相)

エクアドル内務省は、最大10万ドルの懸賞金をかけ、情報提供を呼びかけています。(TBSニュース)


エクアドルで日本人男女襲われ死傷

2014年1月4日 8時12分
 
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南米のエクアドルで先月28日、旅行中の日本人の男女が銃で襲われ、男性が死亡し、女性が大けがをしていたことが分かりました。2人はタクシーに乗ったあと襲われたということで、警察が捜査しています。

エクアドルの警察などによりますと、最大の都市、グアヤキルで先月28日、日本人の男女が銃で襲われ、男性は死亡し、女性は大けがをしたということです。エクアドルにある日本大使館によりますと、大けがをした女性は、病院で手当てを受けているものの命に別状はないということです。

警察は、死亡した男性は、ヒトミ・テツオさん(28)で、女性はサトミ・マリコさん(27)だとしていて、現地のメディアは2人は新婚旅行でエクアドルを訪れていたと伝えています。また、2人は、市内でタクシーに乗ったあと襲われていることなどから、警察は、タクシーの運転手が仲間と共に金品を奪うため2人を一時的に誘拐しようとしてトラブルが起き、襲われた可能性があるとみて、情報の提供を呼びかけています。

一方、エクアドルのセラノ内相は記者会見で、この事件の犯人は8人以上だという見方を示したうえで、有力な情報の提供者に対し、最大で10万ドルを提供する用意があると表明しました。

「意識あり回復に向かっている」
大けがをした女性が手当てを受けている病院の医師は、女性について、「意識もあり落ち着いており回復に向かっている」と話しています。

「観光地離れると治安悪くなる」
エクアドルにある日系の旅行会社の担当者は「グアヤキルはガラパゴス諸島へ行くための経由地で、イグアナが見られる公園が観光スポットとして人気の場所です。ただ、日本人にはあまり知られておらず、日本人観光客は多くありません。観光地は安全ですが、観光地を離れると治安が悪くなるので散歩などをするのは危ないと思います」と話していました。

エクアドル国内で犯罪最多
外務省によりますと、2人が襲われたグアヤキルでは、エクアドル国内で最も多く犯罪が発生していて、グアヤキルを含むグアヤス県では、おととし1月から6月の半年間に300件近くの殺人事件と、6000件余りの強盗事件が起きています。

グアヤキル市内では、これまでにも、現地に住む日本人が、銀行で現金を引き出したあと拳銃で脅され、現金を奪われる事件などが起きているということです。このため、外務省は危険情報を出し、渡航にあたっては十分注意するよう呼びかけています。また、タクシーを利用する際に犯罪に巻き込まれることも多く、登録された正規のタクシーを利用するよう促しています。(NHKニュース)

エクアドルに対する渡航情報(危険情報)の発出(外務省・海外安全HP)