米情報機関による盗聴、ドイツの怒り高まる

2013年10月28日10:18
 
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アメリカの情報機関がドイツのメルケル首相の携帯電話の通話を盗聴していた疑惑について、ドイツの新聞は「オバマ大統領は3年前から盗聴の実態を知っていた」と伝えました。ドイツの人々は怒りを募らせています。

27日付けのドイツの新聞各紙には、衝撃的な見出しがおどりました。ビルト紙は、今回の盗聴疑惑を「ハンディゲート」(=携帯ゲート)と呼び、70年代のアメリカの政治スキャンダル=ウォーターゲート事件に匹敵すると強調。しかも、「オバマ大統領は3年前から、メルケル首相への盗聴を知っており、盗聴の継続を許可した」とも報じています。

また、「フランクフルター・アルゲマイネ」紙は、メルケル首相の盗聴が2002年から続いており、その証拠として、メルケル首相の「生電話番号」などと記されたアメリカ情報機関の機密資料を1面に掲載しました。

ベルリンの象徴・ブランデンブルク門のすぐ横にあるアメリカ大使館が、盗聴の拠点になっていたということです。アメリカ大使館の4階には、NSA=国家安全保障局などの諜報センターがあり、情報収集の拠点になっていたといいます。

友好国アメリカの「盗聴疑惑」に、ドイツ人は怒りにも似た感情を募らせていました。

「これは災難です。ひどいですよ。一般市民だろうと首相だろうと盗聴されるのは最低です」(ドイツ市民)
「シュタージ(東ドイツ時代の秘密警察)と同じだろう。いや、それよりひどい」(ドイツ市民)

ドイツ人が「監視されること」に強い拒否反応を示すのは、東ドイツ時代に、国家保安省=通称「シュタージ」が、国民を厳しい監視下に置いた苦い経験があるからです。切り株に仕込まれたカメラ。巣箱やドラム缶にも監視の目が光ります。さらに、一般家庭でも、コンセントや電話に盗聴器が仕掛けられ、徹底的な情報収集が行われました。

「ドイツは監視国家ではなく、自由の国です」(ドイツ メルケル首相)

NSAによる盗聴問題が明るみに出た7月には、個人情報の保護を強調し、余裕を見せていたメルケル首相。この時には、自分も盗聴の対象になっているとは、知るよしもなかったのでしょうか。28日に始まるEUの調査団による一連の疑惑の解明。また、ドイツも、情報機関のトップをアメリカに派遣し、説明を求めるとしています。

盗聴活動の実態は、果たして明らかになるのか。ドイツ国民の反発もあり、対処を間違えれば、友好国の間に亀裂が生じかねない状況です。

参照元 : TBSニュース


「米大統領は3年前から盗聴把握」独紙報道

2013年10月28日21:13
 
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アメリカの情報機関がドイツのメルケル首相の携帯電話の通話を盗聴していた疑惑。27日付けのビルト紙は「オバマ大統領は3年前からメルケル首相への盗聴を知っており、盗聴の継続を許可した」と報じました。

また、フランクフルター・アルゲマイネ紙も、盗聴の証拠としてメルケル首相の「生電話番号」などと記されたアメリカ情報機関の機密資料を一面に掲載しました。

28日からEUの調査団による疑惑の解明が始まりますが、ドイツも情報機関のトップをアメリカに派遣し、説明を求めるとしています。

参照元 : TBSニュース



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