参院選:衛藤氏「得票0」の謎 「投票したはず」有権者抗議−−比例・高松市選管

2013年08月31日
 
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「私の1票どこに?」。7月21日投開票の参院選比例代表で20万票以上を集めて再選した自民党の衛藤(えとう)晟一(せいいち)氏の得票が高松市内で「0票」だったことに波紋が広がっている。30日には「確かに投票した」と主張する同市の自営業、亀山巧さん(63)ら4人が、投票用紙の再点検を求める抗議文を市選管に提出した。だが、開票結果に納得できない場合に再点検などを求めて高裁に提訴できるのは、公選法では開票日から30日以内と定められており、市選管が対応するのは難しいという。【広沢まゆみ】

市選管を訪れたのは、亀山さんのほか、66〜80歳の女性3人。

衛藤氏は2007年の初当選時、香川県内で1078票獲得、高松市内の票数は432だった。ところが、先月の参院選では県内で574票を得たが、高松市内は「0」。高松市を除く県内16市町では、96〜3票を得たほか、自民党が比例代表に擁立した29候補のうち、衛藤氏を除く28人は高松市内で票を得ていた。

市選管によると、開票の際、投票用紙は新たに導入した自動読み取り分類機6台で、政党名や候補者名別に分類した後、選管職員が手作業で一枚一枚確認した。分類機で政党名や候補者名を識別できなかった投票用紙も、選管職員が同様に確認するので、混入していた場合は気付くという。開票を見守った自民党の立会人も結果を認めた。

市選管を訪れた亀山さんらに山地利文事務局長は「立会人に確認してもらっており、適正な開票事務が行われたと判断している」と説明した。抗議文提出後、亀山さんは「私の周りで最低50人は衛藤氏に投票したと言っている」と述べた。

投票用紙は市選管の倉庫で6年間保管されるが、封印が解かれる可能性は低いという。

参照元 : 毎日新聞



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