エジプト 死者の数800人超

2013年8月17日 21時15分

エジプトでは、事実上のクーデターに抗議するデモ隊と治安部隊との間で16日から起きた新たな衝突で170人以上が死亡し、14日の強制排除以降の死者の数は800人を超え、反発を強めるデモ隊との衝突でさらなる流血の事態が懸念されています。

エジプトでは、事実上のクーデターで大統領職を解任されたモルシ氏の支持母体、ムスリム同胞団を中心とするデモ隊が治安部隊に強制的に排除されたあと、双方の衝突が全土に拡大し、16日には首都カイロ中心部のラムセス広場で、武装したデモの参加者の一部と治安部隊の間で激しい銃撃戦になりました。

広場近くのモスクでは数百人のデモ隊が16日夜から立てこもりを続けていましたが、地元メディアによりますと、17日午後2時過ぎ、日本時間の午後9時過ぎから、モスクにいるデモ隊と治安部隊との間で銃撃戦となっているもようです。

こうしたなか、エジプトの暫定政府は17日記者会見を行い、16日から17日にかけて全国各地で起きた新たな衝突で、少なくとも173人が死亡したことを明らかにしました。

治安当局が14日にデモ隊の強制排除に乗り出して以降、死者の数は800人以上に上っています。暫定政府はデモ隊を1000人以上拘束し、多数の銃や爆弾を押収するなど、ムスリム同胞団側を抑え込む構えですが、同胞団側は1週間にわたって全土で抗議デモを続けるよう呼びかけていて、反発するデモ隊との新たな衝突でさらなる流血の事態が懸念されます。

ムスリム同胞団最高幹部の息子死亡
エジプトのムスリム同胞団によりますと、カイロ中心部のラムセス広場で16日に起きた治安部隊とデモ隊との銃撃戦で、ムスリム同胞団の最高幹部の息子が死亡したということです。

ムスリム同胞団によりますと、死亡したのは最高幹部ムハンマド・バディヤ団長の息子、アマール氏で、カイロ中心部のラムセス広場で16日、銃撃を受けて死亡したということです。ラムセス広場では当時、イスラム教の金曜礼拝に合わせて集まったイスラム同胞団を中心とするデモ隊と治安部隊が衝突し、激しい銃撃戦が繰り広げられました。

アマール氏はこの銃撃戦に巻き込まれて死亡したものとみられます。14日から続いているエジプトの治安部隊とデモ隊の一連の衝突では、ムスリム同胞団の別の幹部の娘が死亡するなど、幹部の親族の死亡が相次いでいます。

参照元 : NHKニュース


治安部隊の発砲により、無差別に射殺される住民

Egypt: Protesters Mowed Down By Heavy Gunfire On Camera



エジプト・クーデターの画像









エジプト衝突 前大統領支持派を強制排除以降、死者は800人超に

2013/08/18 00:09

エジプトで、14日に治安部隊がモルシ前大統領の支持派を強制排除して以降、一連の衝突による死者は800人を超えた。 モルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」の支持者は、17日も、カイロ中心部のラムセス広場近くのモスクに立てこもるなど、治安部隊などと散発的に衝突した。

暫定政府は、16日の衝突で173人が死亡したと発表し、14日以降の死者は800人を超えた。 こうした事態を受けて、日本の外務省は、エジプトに対する危険情報を引き上げ、「渡航延期勧告」とともに、滞在者に対し、事情が許す限り、早期の退避を検討するよう求めた。

同胞団は、支持者に抗議デモを1週間続けるよう呼びかけているが、一方で、軍主導の暫定政権は、同胞団のメンバーら1,000人以上を逮捕し、同胞団の組織の解体も視野に入れていて、事態収束の見通しは立っていない。

参照元 : FNNニュース


エジプト各地で衝突続く 住宅街での無差別発砲も

2013/08/17 18:06

エジプトでモルシ前大統領の支持派の強制排除を発端に始まった衝突は、16日も各地で続き、首都カイロでは、住宅街で銃撃戦が起きるなど、混乱は一段と拡大している。 FNNの取材中に、銃声が鳴り響いた。 16日、金曜礼拝を終えたカイロは、さらに緊張の度を高めた。 カイロ市内の中心地で、モルシ氏の支持者らが大規模なデモを行った。 デモ参加者は「大統領が戻ってくるまで、ここにいるんだ!」と話した。

治安部隊による強制排除から2日。 モルシ氏の支持派は、「怒りの金曜日」と名づけた抗議行動を実施した。 エジプト各地で、政府系の建物を襲撃するなどして、治安部隊と衝突し、この日1日で死者は100人以上にのぼったとみられている。 市民は「ムスリム同胞団(モルシ氏の出身母体)は店を破壊し、車を壊し、人々を攻撃したんだ」と話した。

暴徒と化したモルシ氏支持派の一部が市内の建物に火をつけたり、住宅街で無差別に発砲するなどしたほか、夜間外出禁止令を破ってモスクに立てこもり、夜通し、治安部隊とのにらみ合いを続けている。 こうした中、フランス・ドイツ・イギリスは、電話による首脳会談を行い、エジプトとの関係を見直すべきとの認識で一致し、武力の即時停止と対話の再開を求めた。 モルシ氏の支持母体は17日から1週間、デモを続けるとしており、混乱の行く末は全く見えていない。

参照元 : FNNニュース


エジプト暫定政府、ムスリム同胞団支持者らをテロ容疑などで捜査

2013/08/18 12:13

衝突による混乱が激しさを増しているエジプトで、暫定政府が、「ムスリム同胞団」の支持者ら200人以上を、殺人やテロなどの容疑で捜査していることが明らかになった。 地元メディアによると、モルシ前大統領の支持派と治安部隊の衝突で、地元当局が、モルシ氏の出身母体であるムスリム同胞団の支持者ら、およそ250人を、殺人やテロの容疑などで捜査していることが明らかになった。

暫定政府は17日までに、同胞団の支持者ら1,000人以上を逮捕し、同胞団の解体を検討していることを明らかにしている。 強制排除が行われた14日以降、死者は800人を超えており、今後も衝突の激化が予想されることから、犠牲者はさらに増えるものとみられる。

参照元 : FNNニュース


エジプト衝突 暫定政府、前大統領の出身母体解体に向け検討

2013/08/18 06:06

エジプトでは、一連の衝突で死者の数が800人を超える中、暫定政府が、「ムスリム同胞団」の解体に向けて、検討を進めていることを明らかにした。 モルシ前大統領の出身母体「ムスリム同胞団」の支持者数百人が17日、カイロ中心部のモスクに立てこもり、治安部隊などと衝突した。

犠牲者の数は増え続けており、暫定政府によると、14日の衝突以降、死者は800人を超えている。 こうした中、暫定政府は、治安部隊による同胞団への強硬策は、「テロとの戦い」と強調して、正当性を主張した。 大統領府は会見で「エジプト国民はきょう、これまで以上に団結した。われわれは過激主義と戦い、テロと戦う」と述べた。

暫定政府は17日までに、同胞団のメンバーら1,000人以上を逮捕し、同胞団の解体についても言及するなど、強硬姿勢を崩しておらず、デモ継続を呼びかける同胞団とのさらなる衝突は避けられない情勢となっている。 こうした事態を受けて、日本の外務省は、エジプトに関する危険情報を引き上げて、「渡航延期勧告」とともに、滞在者に対し、事情が許す限り、早期退避を検討するよう求めた。

参照元 : FNNニュース

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