警察の車が橋から落ちる

エジプトの暴動で治安部隊の警察車両が高速道路から落ちる。警察官の安否は不明。

resized

resized

resized

Police car falls from bridge




エジプト治安部隊 デモ隊を強制排除

2013年8月14日 22時6分

K10037724611_1308141916_1308141940_01

エジプトの首都カイロで軍による事実上のクーデターに抗議して座り込みを続けてきた数千人のデモ隊に対し、治安部隊が強制排除に乗り出し、多数の死傷者が出ています。 エジプトの治安部隊は14日朝(日本時間14日午後)、事実上のクーデターで大統領職を解任されたモルシ氏の支持者が座り込みを続けていたカイロ市内の2か所の広場に突入しました。治安部隊は催涙ガスを放ったり、ブルドーザーでバリケードを壊したりして、抗議デモの参加者を強制的に排除し、激しい衝突となりました。

地元のテレビ局は担架に乗せて運ばれる大勢のけが人の映像を伝えており、モルシ氏を支持するイスラム組織、ムスリム同胞団は、デモの参加者に100人を超える死者が出ているとしています。 一方、保健省は、治安部隊を含む少なくとも27人が死亡したとしており、正確な死傷者の数は分かっていません。 また、内務省は2か所の広場のうち1か所を制圧したとしていて、デモの参加者少なくとも200人を拘束しました。

エジプトでは先月3日の事実上のクーデターの後あと軍が主導する暫定政府が発足しましたが、ムスリム同胞団は、民主的な選挙で選ばれたモルシ氏の復権を求めて1か月以上にわたって抗議行動を続けていました。今回の強制排除に対抗して、ムスリム同胞団は、カイロ市内の別の場所や、アレクサンドリアやスエズなどの地方都市でも抗議デモを行っていて、治安部隊との衝突で少なくとも20人以上の死傷者が出ています。 また国営テレビは、デモ隊の一部が警察署や政府の施設、そしてキリスト教会などを襲撃していると伝えていて、双方の衝突がさらに広がる懸念が強まっています。

強制排除までの経緯
エジプトでは先月3日、事実上のクーデターが起きて以降、1か月以上にわたって、大統領職を解任されたモルシ氏の支持母体、ムスリム同胞団のメンバーらが、首都カイロ市内の2か所の広場で、座り込みによる抗議活動を続けていました。これに対してエジプトの暫定政府側は、座り込みをやめるよう呼びかけながらも、イスラム教の断食月、ラマダンの間は、強制的な排除に乗り出すことを控えていました。

この間、欧米諸国などが相次いで仲介に乗り出しましたが、暫定政府は7日、各国の外交団の努力は失敗したとする声明を発表。 ラマダン明けの祝日が終わる今週初めには治安部隊を展開し、強制排除に乗り出す方針を示していました。

これに対して同胞団側は13日、各地で抗議行動を呼びかけ、政府庁舎に向けて行進したデモ隊が暫定政府を支持する市民や治安部隊と衝突するなど、緊張感が高まっていました。 こうしたなか治安部隊は14日朝、ついにデモ隊が座り込みを続ける広場に突入し、強制排除に乗り出しました。

ムスリム同胞団とは
イスラム組織ムスリム同胞団は、1928年に植民地主義の打倒とイスラムの教えに基づいた社会の実現を掲げてエジプトで結成され、貧困層を対象とした慈善活動などを通して、国内だけで1000万人の支持者を持つといわれています。

1950年代には、政権の転覆を図ったとして当時のナセル政権に非合法化され、その後、歴代の政権によって、弾圧を受けてきました。 ムバラク政権時代には、政党の結成は認められなかったものの、議会選挙で無所属の候補を擁立し、一時は、事実上の最大野党となるほどの議席を獲得しました。しかし、実際には当時の与党が大多数を占める議会で政治的な力を発揮することはほとんどできず、2010年の選挙では、当局によって候補者や支持者が多数拘束されるなどして、ほとんどの議席を失いました。

おととし反政府デモによってムバラク前大統領が退陣して政党の結成が認められると、ムスリム同胞団は「自由公正党」を結成し、政権崩壊後、初めて行われた議会選挙で、半数近くの議席を獲得して議会の第1党となり、政治の中心に躍り出ました。 さらに、去年行われた大統領選挙にはモルシ氏を擁立、軍出身の候補を破って念願の大統領の座を手に入れました。

しかし、モルシ政権は、憲法制定にあたって強権的な手法をとったことやイスラム色の強い政策が、世俗派から強い反発を受けました。 また、物価の上昇や燃料の不足、それに若者の高い失業率といった課題は解消されず、生活が一向に改善しないことに対する国民の不満はムスリム同胞団にも向けられ、先月の軍による事実上のクーデターにつながるデモに発展しました。

ソース : NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130814/k10013772461000.html




治安当局がデモ隊の強制排除開始 エジプト、同胞団「30人が死亡」

2013.8.14 15:19

【カイロ支局】エジプトの治安部隊は14日、首都カイロなどで座り込みを続けているモルシー前大統領を支持するデモ隊の強制排除を開始した。治安部隊は催涙弾など発射しており、デモ隊が抵抗している。

ロイター通信は、モルシー氏の出身母体であるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の話として、強制排除により30人が死亡したと伝えた。AP通信によると、カイロのナセルシティ地区では治安部隊がデモ隊のテントを撤去するとともに、人々の叫び声が聞かれ、白い煙があがっている。

ソース : 産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130814/mds13081415200007-n1.htm

人気ブログランキングへ