貨物を指定の3倍以上積載か 遺体取り違えも…韓国旅客船沈没事故
2014年4月23日6時0分
韓国南西部、珍島沖の旅客船セウォル号沈没事故で22日、海洋水産省による船舶自動識別装置の記録の解析結果が公表され、船が急旋回する直前に、36秒間、停電していた可能性が高いことが判明した。検察と警察の合同捜査本部は事故との因果関係を調べている。
また、韓国の野党議員は、事故当時、船は指定量の3倍以上の貨物を載せていたとの見方を示した。新たに34遺体が収容され、死者は121人、不明者は181人となった。
また、韓国の野党議員は、事故当時、船は指定量の3倍以上の貨物を載せていたとの見方を示した。新たに34遺体が収容され、死者は121人、不明者は181人となった。
収容された遺体が100人を超えた22日、転覆の一因とみられている急旋回直前の運航記録の公表により、“空白の36秒間”の存在が明らかになった。
データは、16日の午前8時48分37秒から同49分13秒までの36秒間、途切れている。この間に船内では停電が起き、非常用バッテリーに切り替える作業が行われた可能性が高いという。
船が大きく右に旋回したのは同49分37秒。ここから39秒間で67度の急旋回をしていた。停電してから、船の速度は落ち始めていたことも合わせて判明。停電と急旋回の因果関係については、合同捜査本部が調べを進めている。
また聯合ニュースによると、韓国の野党議員は22日、船の改造後検査を実施した機関の検査結果を公開。客室増築などの改造により重心が上がったため、同機関は積載貨物を減らすよう求めたが、この野党議員は事故当時、船は指定量の3倍以上の貨物を載せていた、との見方を示した。船は制限より30台多い車を載せ、積載目録にないコンテナも積まれていた。
事故原因については、針路変更時の急旋回で貨物が片寄り、船がバランスを失ったとの見方や、過積載のほか、操舵装置故障の疑い、船体改造による構造上の問題も浮上している。
一方、ケーブルテレビのチャンネルAは、遺体安置所では家族がDNA鑑定を待たずに身内の遺体と判断して、取り違えるケースが出始めていると報じた。
21日には安山市の葬儀場に運ばれた男子高校生の遺体をみて、生徒の友人が「本人ではない」と証言。DNA鑑定を行ったところ、別の生徒の遺体であることが判明したという。高校の関係者は「この生徒を含めて3人の生徒のDNAが合わなかった」と打ち明けている。
取り違えの原因には、生徒の保護者が大きなショックを受けているとの見方と、遺体の損傷が激しいことが考えられる。事故から1週間たち、安否不明者の家族たちの疲労も極限状態。
22日も、潜水士ら約750人が動員され、捜索が続けられたが、生存者は見つかっていない。今後は、捜索打ち切りを意味する、大型クレーン船による引き揚げ作業についての決断も浮上する。
取り違えの原因には、生徒の保護者が大きなショックを受けているとの見方と、遺体の損傷が激しいことが考えられる。事故から1週間たち、安否不明者の家族たちの疲労も極限状態。
22日も、潜水士ら約750人が動員され、捜索が続けられたが、生存者は見つかっていない。今後は、捜索打ち切りを意味する、大型クレーン船による引き揚げ作業についての決断も浮上する。
参照元 : スポーツ報知
泣き崩れる家族…韓国客船沈没事故で死者100人超す
2014/04/22 11:47
韓国南西沖の客船沈没事故で、死亡が確認された人はこれまでに104人に上っています。21日夜以降に見つかった遺体のほとんどは、食堂がある3階や客室の多い4階で発見されました。
(西村香織記者報告)
21日のこの時間には死亡者の数を64人とお伝えしましたが、たった一日で40人も増えました。遺体は、3階のラウンジ、それから高校生らが宿泊していた4階の客室などから発見されました。このラウンジのすぐ隣には、最も行方不明者がいるとみられる食堂があります。しかし、壁を壊すのが難しく、捜索が出来ていない状況です。現在、アメリカや日本の専門家も参加して捜索が続けられています。
(Q.救助を待つご家族はどうされている?)
一度にたくさんの遺体が発見されたということで、港の対策本部にあるホワイトボードには、次から次にその情報のメモが貼り出されています。その度に家族は泣き崩れています。一方で、こうした家族を支えようと全国からボランティアが集まってきています。その数は延べ9000人以上に上ります。炊き出しの手伝いや薬の無料提供などを行っています。ボランティアの受付に来た女性は、「家族の気持ちのことを考えると、いてもたってもいられずにここに来た」と話していました。
参照元 : テレ朝ニュース
ダイバーが食堂に入り捜索 新たに4人逮捕
2014/04/23 05:50
韓国で客船が沈没した事故で捜索活動が難航するなか、対策本部は、多くの乗客が取り残されたとみられる食堂への進入に初めて成功したことを明らかにしました。
韓国の客船「セウォル号」が沈没した事故では、これまでに117人の死亡が確認され、いまだ185人余りの行方が分かっていません。対策本部によりますと、22日午後、ダイバーが多くの乗客が取り残されたとみられる食堂に初めて入り、捜索を始めました。
逮捕された乗組員:「警備艇が到着した時に乗客たちに退船しろと無線で命令した。救命ボートを作動させようとしたが、あまりにも傾いていて、そこまで行けなかった」
一方、合同捜査本部は、新たに1等航海士2人、2等航海士1人と機関長1人の合わせて4人を乗客を適切に避難誘導せず、死亡させた疑いなどで逮捕しました。事故では多くの乗組員が乗客より先に脱出していた疑いがあり、合同捜査本部は沈没時の避難の状況などを詳しく調べています。
参照元 : テレ朝ニュース
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