エジプト・デモ強制排除 全土で638人が死亡、4,200人以上が負傷
2013/08/16 06:24
エジプトでモルシ前大統領の支持派の強制排除を発端に始まった一連の衝突は、600人以上が死亡し、さらなる流血も懸念されている。モルシ派の支持者が襲撃したカイロ市内のモスクは、壁や床、一面が丸焦げになっていた。
強制排除から一夜明けた15日も、首都カイロでは、モルシ氏の支持派が、行政庁舎を襲撃するなど混乱が続き、内務省は、政府施設に対する攻撃には、実弾での反撃を認めるなど、さらなる厳戒態勢を敷いている。保健省は、エジプト全土で638人が死亡し、4,200人以上が負傷したと発表した。
16日は、イスラム教の金曜礼拝のあと、抗議活動がエスカレートするおそれもあり、さらなる衝突が懸念される。一方、アメリカのオバマ大統領は、声明で「市民が通りで殺されている時に、協力関係を普段通りに続けることはできない」と述べ、エジプト軍との間で、9月に予定されていた合同軍事演習の中止を、暫定政権側に伝えたことを明らかにした。
ムモルシ前大統領の支持派が警察署内に乱入し、警察官を殺害 モルシ前大統領の支持派は警察署に入って、警官を殺害。エジプトの指導者たちは予測不可能な結果の連鎖に驚いている。
Egyptian policemen killed inside their police station by muslim Brotherhood *Graphic*
負傷者を運んでいた男性が狙撃兵に撃たれる!
Man shot by sniper while carrying away a wounded man
エジプト・カイロで女性が狙撃兵に撃たれる。
Egyptian woman shot down during clashes - 14 August 2013
顔面血だらけの男がさらに暴力を受ける
An Injured Egyptian Officer Is Protected By Demonstrators
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